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ご挨拶
医薬品の有効性と安全性を担保・向上させるテクノロジーと製剤の開発
製剤学研究室では「医薬品の有効性と安全性を担保・向上させるテクノロジーと製剤の開発」をスローガンに、研究テーマとして、薬物の生体膜透過、経粘膜吸収、経皮吸収、脳への薬物デリバリー等に関する研究を行っています。これらの研究を通して、数社の企業(製薬企業、化粧品メーカー)との共同・受託研究、薬局と連携したリバーストランスレーショナル研究を積極的に行っています。
また、「All work and no play make Jack a dull boy (よく学び、よく遊べ)」を研究活動のモットーとしています。「実験するときは一生懸命に実験をする、遊ぶときは実験のことは忘れて遊ぶ」というメリハリを大切にしています。
製剤研究、薬物動態研究は他学部では行われていない研究で、薬学部独自の研究分野です。競争相手が少ないため、製薬メーカーへの就職にも有利です。薬学部生であれば、薬学部独自の研究を行って、他学部出身者との差別化をめざしませんか? 楽しく、メリハリのある充実した研究室で研究しませんか? そんな研究に興味を持ち、メリハリのある雰囲気を希望するやる気のある学生諸君の参加を期待しています。
教授 坂根 稔康
製剤学研究室の沿革
1975年(昭和50年)まで、林信一先生が主宰された後、松田芳久先生が、助教授として1982年(昭和57年)まで、教授として2006年(平成18年)まで、研究室を運営されました。松田先生は固形製剤の分野における第一人者であったため、松田先生の時代に製剤学研究室は大きく発展しました。現在でも、当時の様々な製剤関連機器や物性測定装置が大学に残っています。2006年からの10年間は北河修治教授(前学長)が研究室を主宰されました。北河先生は物理化学分野の御出身で、薬物の経皮吸収をテーマとして研究され、軟膏剤の物性と含まれる薬物の経皮吸収性、軟膏剤の混合とそれに伴う物性の変化等を研究されました。北河教授の定年に伴い、2016年、後任として、坂根が教授を拝命しました。大学卒業後、私立大学を転々とし、神戸薬科大学は4校目です。北河先生に続いて、長きにわたり、研究室を支えてこられた寺岡麗子准教授も2018年3月で定年退官され、2018年10月に、後任として古林呂之准教授が就任しました。2018年4月から、田中晶子特任助教が新しいスタッフとして就任しました。2016年~2018年は研究室の教員が大きく入れ替わった3年間でした。2019年4月、製剤学研究室は心機一転、新元号「令和」とともに新たにスタートしました。「よく学びよく遊べ」をモットーに、学生さんが生き生きと活躍できる研究室にしたいと考えています。